獣医さんの選び方

かかりつけ医がいると安心

小さいときから定期的に診察を受けていれば、成長の様子や普段の状態を獣医さんに把握してもらえるので、いざというときに安心です。

特に、かかりつけ医での定期的な健康診断はとても大切です。動物にも人間と同じように“参考基準値”はありますが、個体差が結構あるんです。継続して健康診断を受けていると、自分のペットにとっての“健康値”を獣医さんがわかってくれるので、何か異常があったときに、見つけやすくなります。

—「相性の良い獣医さん」を探すコツはありますか?

 合う、合わないは個人の主観なので、一概には言えません。強いて言えば、電話対応や受付に院長先生の考えが出ることが多いので、問い合わせ時の印象は判断材料の一つになるかもしれません。

ただ、実際に一度診察を受けてみないと、その判断は難しいでしょう。

—かかりつけ医を選ぶ際は、ペットとの相性を重視したほうが良いですか?

 もちろんペットが先生に懐いているのがベストですが、あまり気にしなくても良いと思いますよ。

それよりも、説明が丁寧であるとか、質問しやすいであるとか、飼い主さんとの関係性の方が大切ですね。

—たとえば引っ越しなどでかかりつけ医を変える場合は、どうすればよいでしょうか。

 信頼できるかかりつけ医がいるのであれば、その先生に引越し先で知っている病院がないか、尋ねてみてはいかがでしょうか。

—人間のお医者さんのように、獣医さんにも整形外科や眼科などの「専科」はありますか?

 最近は、専門診療を行う病院も増えてきましたが、そういうところは一次診療の動物病院からの紹介で受診することがほとんどです。

動物病院は基本的にどのような症状でも診察するので、まずは地域のかかりつけ医で診察を受けてください。

遠慮せずに、どんどん質問しましょう!

—獣医さんに、病気のことや治療のことを詳しく聞きたくても、忙しそうで質問できない、と悩む方が多いようです。

 そういう飼い主さんは、とても多いと思います。私が受ける相談の中にも、かかりつけ医から説明はあったものの、その場で全てを理解できず不安になった、というケースが多々ありますね。

飼い主さんからの質問がないと、獣医さんは「飼い主さんは、病状や治療内容を理解している」と受け取りがちなのですが、飼い主さんからしてみれば「どうやって質問していいのかわからない」「よくわからないけれど、獣医さんに悪くて質問できない」状態だったりします。

そういうときは、遠慮せずに、わからないことはわからないと獣医さんにぶつけて、どんどん質問しましょう。飼い主さんが質問をすれば、獣医さんはそれに答えてくれるはずです。

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